コレクションは当初の予定から大幅な変更があり、
仕込み直前まで分からない事も多く、スタイリスト、ヘアメイク担当者の臨機応変さや
機転を利かせた行動がショーを成功させるカギとなりました。
はじめにヘアチームのリーダーから本日のヘアーについての説明が入り
それを各チームに分かれてヘア創作を行います。
この日はかなり寒い現場だった為、薄着のモデルさんが寒そうな様子だったので、
事前に持っていたカイロを渡すととても喜んでくれました。
言葉は通じなくても気持ちは伝わると再確認した一件です。
コレクションのタイムスケジュールはかなりタイトで次々と仕上げていかなければいけません。
今回は2つのブランドのヘアを担当しました。
ブランド名を出すことはできませんが 一つはぴったりタイトスタイルでツルッとした質感
もう一つはあえて動きをつけたオールバックスタイルにホワイトスプレーで
髪をコーティングしたモードでモノトーンなスタイルでした。
約20名のモデルを仕上げているうちにあっという間にショーの始まりです。
ショーコンセプトが双方異なる為ファッションとの兼ね合いで仕上がりは全く別のものになりました。
今回のヘアチームがこちらのメンバーみんなとても協力的で良いチームでした!
今回パリのコレクションに参加させていただき私たち日本人の
気遣いの心や技術の丁寧さを改めて実感しました。
「大胆且つ繊細に」海外の大胆でアグレッシブなパフォーマンスと
私達の繊細で細やかなパフォーマンスが合わさった最高のチームで仕事をすることができました。
言葉や人種、性別、年齢、全てフラットな世界で本当に指先や五感で感じあえる
そんな仕事(世界)がここにはありました。
第一線で活躍できる環境に感謝しながら、次の世代にしっかりバトンが渡せるように
しっかりと実績を残し、また来年もチャレンジしたいと思います。