カラーリストとは?美容室でカラー専門スタッフが担当する理由
初めてLa Senteへご来店いただいたお客様から、よくいただく質問があります。
「カラーリストって何ですか?」美容室には美容師がいる。これは皆さんご存知です。
でもカラーリストという存在は、まだ一般的にはあまり知られていません。
実際にお客様との会話でも、
「カラーだけ担当する人がいるんですか?」
「スタイリストとは違うんですか?」
「普通の美容室と何が違うんですか?」
というご質問をいただきます。
確かに不思議に感じるかもしれません。
ほとんどの美容室では、一人の美容師がカットもカラーも担当します。
一方でLa Senteでは、スタイリストとカラーリストという専門職が存在しています。
私たちにとっては当たり前の仕組みですが、お客様にとっては珍しいシステムかもしれません。
ただ長年お客様の髪と向き合ってきて感じるのは、カラーには専門家が必要だということです。
なぜならカラーは、お客様が想像している以上に複雑で奥が深い技術だからです。
今日はカラーリストとはどんな仕事なのか、
そしてなぜLa Senteがカラーリスト制度を大切にしているのかについてお話しします。

カラーリストは「カラーを塗る人」ではありません
カラーリストという言葉を初めて聞いた方の多くは、
「カラーを塗る専門スタッフ」というイメージを持たれます。
もちろんカラー施術を担当します。
ただ実際の仕事はそれだけではありません。
むしろ塗る前の時間の方が重要なこともあります。
先日もお客様とのカウンセリングでこんな会話がありました。
「ベージュにしたいんです」
一見するとシンプルなご要望です。
ただカラーリストはここから様々なことを確認します。
どんなベージュなのか。
明るさはどのくらいなのか。
透明感を重視するのか。
色持ちを重視するのか。
白髪は気になるのか。
仕事上の制限はあるのか。
髪の履歴はどうなっているのか。
同じベージュという言葉でも、お客様によって求めているものは全く違います。
カラーリストの仕事は色を塗ることではなく、
お客様が本当に求めている色を見つけることから始まります。

カラーは髪の履歴を読む仕事でもあります
美容師の仕事の中でも、カラーは特に履歴が重要な技術です。
髪には過去が残ります。半年前のカラー。一年前のカラー。
ストレートの履歴。ホームカラーの経験。
それらすべてが今の髪につながっています。
お客様との会話でもよくあります。
「いつ染めたか覚えていないんです」
「昔ホームカラーしていました」
「何色だったか分からなくて」
これは珍しいことではありません。
むしろ普通です。
だからこそカラーリストは髪を見ます。
毛先の明るさ。中間部分の色味。退色の仕方。ツヤの状態。
そこから履歴を読み取っていきます。
実際にお客様自身が忘れている履歴が見えてくることもあります。
カラーは今日だけの施術ではありません。
過去の積み重ねの上に成り立っています。
だから髪を読む力が必要になります。
「似合う色」を考えるのもカラーリストの仕事
カラーの相談で意外と多いのが、
「何色が似合うか分からない」というお悩みです。
SNSにはたくさんのカラーが並んでいます。
検索すると無数のヘアカラーが出てきます。
選択肢が多いからこそ迷ってしまう方も少なくありません。
そんな時にカラーリストが見ているのは色だけではありません。
肌の色。瞳の印象。普段の服装。メイクの傾向。
ライフスタイル。年齢による変化。様々な要素を確認しています。
例えば同じグレージュでも、
柔らかく見せたい方と、
シャープに見せたい方では提案が変わります。
白髪を自然にぼかしたい方と、透明感を重視したい方でも変わります。
カラーは単なる色ではありません。
その方の印象そのものに関わるデザインです。
だからカラーリストは「何色にするか」よりも、「どう見せたいか」を大切にしています。

カラー専門だからこそ見えてくるもの
スタイリストはカットやデザイン全体を見ています。
カラーリストは色彩や髪の素材を見ています。
どちらが上ということではありません。専門が違います。
カラーリストは毎日多くのお客様のカラーを担当しています。
色の変化を見ています。
季節による違いを見ています。
退色の傾向を見ています。
だからこそ蓄積される経験があります。
例えば夏。お客様は、「色が抜けた」と感じます。
カラーリストは、
紫外線なのか。
乾燥なのか。
薬剤設計なのか。
髪質なのか。
そこまで考えています。
秋になると、「急にパサついた気がする」というご相談があります。
その背景に夏のダメージが隠れていることもあります。
カラーリストは色だけではなく、髪の変化そのものを見ています。
なぜLa Senteはカラーリスト制度を続けているのか
美容業界では珍しい制度かもしれません。
それでもLa Senteがカラーリスト制度を続けている理由があります。
それは専門性です。医療の世界でも専門分野があります。
スポーツにも専門コーチがいます。美容も同じだと考えています。
カットを追求するスタイリスト。カラーを追求するカラーリスト。
それぞれが専門性を高めることで、より深い提案ができるようになります。
実際にお客様からも、
「こんなにカラーについて説明してもらったのは初めてです」
と言っていただくことがあります。
それはカラーリストが色と向き合い続けているからかもしれません。

カラーリストが本当に考えていること
お客様はカラーをしたいと思って来店されます。
でも本当に求めているものは色ではないことがあります。
若々しく見せたい。白髪を自然に見せたい。
透明感が欲しい。髪をきれいに見せたい。印象を変えたい。自信を持ちたい。
実際には様々な想いがあります。
先日も、
「明るくしたいんです」
というお客様がいらっしゃいました。
お話を聞いていくと、本当に求めていたのは明るさではなく、
重く見える印象を変えたいということでした。
だから提案したのは単純なトーンアップではありませんでした。
色味や見え方を含めた提案でした。
カラーリストは色を変える仕事をしています。
でも本当に向き合っているのは、その方の想いです。
La Senteが大切にしているカラー提案
La Senteでは素材美を大切にしています。
カラーもその考え方の中にあります。
ただ流行色を提案するだけではありません。
ただ染めるだけでもありません。その方の髪の状態。ライフスタイル。未来の髪。
そこまで考えながら提案しています。
カラーは一日だけきれいなら良いわけではありません。
一か月後。
二か月後。
その先まで続いていきます。
だから私たちは色だけではなく、その先も考えています。
カラーリストという存在は、まだ一般的ではないかもしれません。
でも実際に体験されたお客様からは、
「こんなにカラーについて相談したのは初めて」
というお声をいただくことがあります。
カラーは髪を染める技術です。
そして同時に、その人らしさを引き出すデザインでもあります。
カラーリストは、そのデザインを専門に考え続けている存在です。
もしカラーに悩んだ経験があるなら、
一度カラーリストという視点を知っていただけると嬉しく思います。


